本記事では、パソコンのバックアップの方法について紹介します。
バックアップとは?
バックアップとは、パソコンに保存されているデータをコピーし、外付けハードディスクなど、別の場所に保存しておくことです。バックアップがあれば、万が一、パソコンを紛失・破損してしまったり、初期化を行ったりした場合でも、データを復元することが可能になります。
バックアップには2種類ある
バックアップには「1. 必要なデータのみをバックアップする方法」と、「2. すべてのデータを丸ごとバックアップする方法(システムイメージの作成)」があります。 それぞれの違いは以下の通りです。用途に応じていずれかのバックアップ方法を選択しましょう。
1. 必要なデータのみをバックアップする方法 | 2. すべてのデータを丸ごとバックアップする方法(システムイメージの作成) | |
保存するデータ | 文書や動画・写真など必要なデータを個別に選んで保存。 | OSや起動に必要なデータなどドライブ丸ごと保存。保存するデータは選べない。 |
用途 | 個々のデータが破損、紛失、消去した場合に備える。 | Windows 10のOSが完全に破損した場合や、ウイルス感染した場合に備える。 |
特長 | 自動で定期的なバックアップが可能。 復元対象も個別に選べる。 |
バックアップ作成に時間がかかる。 保存するデータ量が大きくなる。 復元の際に新しいパソコンへのOS・アプリケーションの再インストールや再設定が不要。 |
バックアップ先の選び方
データのバックアップ先としては、以下のようなメディアがあります。
- 外付けHDD/SSD
- USBメモリ
- クラウドストレージ(OneDrive、Google ドライブ、Dropbox等) など
大容量のデータを保存する場合やシステムイメージの作成を行う場合は、外付けHDD/SSDがおすすめです。
一方で、写真やファイル等一部のデータのみ保存する場合は、USBメモリやクラウドストレージがおすすめです。
クラウドストレージは、インターネット接続が可能な場所ならどこからでも使用できるため、複数端末でデータを共有する場合などに便利です。
バックアップの手順
1. 必要なデータのみをバックアップする方法
- Windowsの[スタート]-[設定]-[更新とセキュリティ]-[バックアップ]を選択
- 「ドライブの追加」をクリックし、バックアップ先のメディアを選択
- 「ファイルのバックアップを自動的に実行」と表示されるのでオンにする
- 「その他のオプション」をクリックし、バックアップの間隔やバックアップ対象のフォルダを選択
- 「今すぐバックアップ」をクリックすると、バックアップが開始されます。
2. すべてのデータを丸ごとバックアップする方法(システムイメージの作成)
- 画面左下の検索窓に「コントロールパネル」と入力し、コントロールパネル画面を開く
- [システムとセキュリティ]-[バックアップと復元(Windows7)]をクリック
- 左メニューの「システム イメージの作成」をクリック
- バックアップ先を選択したら「次へ」をクリック
- 「どのドライブをバックアップに含めますか?」が表示された場合は、バックアップ対象のドライブを選択して「次へ」をクリック
- 「バックアップの開始」をクリック
- 「バックアップを保存しています…」のメッセージが表示されるので、しばらく待つ
「バックアップは正常に完了しました。」と表示されると成功です。